『実親に会ってみたい』 明石書店刊

イギリスで乳幼児のときに養子縁組された子どもが、長じて実親探しをしたときの体験報告を元に構成された本です。国連の「子どもの権利に関する条約」では、子どもには「できるかぎり親を知る権利」があると明記されていますが、日本ではないがしろにされていると言っていいでしょう。それに比べてイギリスの文化の違いに思わず絶句してしまいます。

イギリスではチルドレン・ソサエティという団体が実親家族と子どもの仲介サービスを行っています。実親からの手紙などを保存しておいて、子どもがある年齢になって、実親探しをする場合にはカウンセリングをしてくれて、こうした資料(実親からの手紙など)にもアクセスできるわけです。

養親は、子どもが実親とつながることについて「これからも新しい家族と交際を続けていきます。結局のところ、私たちはみんな、この子の人生の一部分なのですから」とコメントしています。子どもを中心にした仕組み。日本でもぜひこうした取り組みが必要だと思わないわけにはいきません。(木ノ内)






inserted by FC2 system