月例会感想

■5月の月例会参加者の感想
   テーマ 「乳児期の愛着形成と愛着関係をうまく結べなかった場合の、
                その後への影響について」
助言者 開原久代さん: 東京成徳大学子ども学部教授
児童精神科医
元東京都児童相談センター技術次長

参加して本当に良かったと思いました。いくつもの実態をうかがい知ることが出来、大変衝撃でした。乳児院も含めた養護施設の実情について、ボランティアで養護施設に行っていた千葉県職員から少しばかり聞いていましたが・・・・何ともいえない暗い気持ちになってしまいました。
せっかく里親になってくれる人があっても、里親さんへのフォローもないままに、というのではあまりにもお粗末ですね。県も市町村も、もっと本腰を入れて取り組まないと、子どもたちも里親もつぶれてしまいますね。支援センターの役割の重要さを改めて噛みしめました。
苦しんでいる多くの人たちに、支援センターの情報を届けていきたいですね。
帰る道々、何が出来るだろうと考えていました。これといってすぐに見つかりませんが、いろんなところと連携を計りながらすすめられるといいなと連携先をいくつか思い浮かべたりしております。勉強会の企画、ありがとうございます。出来るだけいろんな人を誘って出席したいと思います。
里子の子育ては、一般の家庭の子育てと違います。子供が里親の家にたどり着くまでに、私たちが想像も出来ない荷物を、心に抱えています。それを受けとめ、荷をおろしてやるまでには、ものすごく長い時間と年月を要します。
その間、里親もたまには「ガス抜き」をしないと煮詰まってしまいます。双方にいい結果が出ません。ときには、この場所が、支援センターであってもいいですよね。
 「ガス抜き」をして明日からと、気を新たにします。答えがなくとも、同じ土俵に上がっている仲間がうなずいてくれるだけでも、明日の光りが見えてきます。
里親養育の現状を皆さんから教えていただきたいと思い参加しました。
里親さんご夫婦のお話を聞き、本当に大変な状況を乗り越えて養育をしてきて、里子さんもまた心の傷を回復するのにとても苦しい思いをしていることが分かりました。
里親支援はとても大切だと思いますし、研修会でこうした体験談を語り合い、多くの人と共有することで、里親さんのエンパワメントにつながるのだなと感じました。とても勉強になりました。
率直に言って、すばらしい研修会だったと思います。自由に質問、疑問、意見を述べることができたこと、そして里親家庭の大変さを伺い、いくらか理解を深めることができたことに、感謝しております。
里親家庭支援のためどういう法や制度を構築していったらいいのか、そのためにすこしでも役に立つことを勉強し、実践したいと思っています。
研修会にはできるかぎり出席したいという決意をこめて会員にさせてもらいました。
今回は事例の紹介で終わってしまったような気がしたので、もう少し援助方法の研究のようなところまで踏み込めれば里親支援のスキルアップに繋がるのではないかと思いました。
研修も里親支援センターが提供する今回のような研修と、支援する側の研修
(ありがちですが相談援助技術研修とか・・・)があってもいいように思いました。
研修会が対面ではなくこの字型でしたので堅苦しくなく、一人一人の顔を見ながら研修が出来たことがまず良かったです。そのため、発言者の方や助言者の方も身近に感じることが出来、私でも気軽に発言することが出来ました。
 内容については、まだまだ時間が足りないと感じました。今後も養育者側の接し方など、養育についてもっと深められればいいなと思います。ただプライバシーに関することについては、公の場では困難さを感じました。
里親さんのお話は、本当に「よくそこまで頑張れたなあ」と驚くばかりでした。
なかなか聞くことのできない里親さんの体験談も伺えて、参考になることばかりでした。
里親さんの「受け止めてあげるカウンセラーと、導いてあげる指導者と、両方の立場でいなければならないのが大変」という言葉が心に残りました。
里親支援で望むことは、やはり専門家の助言がいつでも受けられる安心感が欲しい、ということです。
また、里親さんの体験がきちんとケーススタディとして資料になって、いつでも参考にできるデータベースも欲しいです。そして是非、里親先進国の諸外国
(特にアジア文化圏)のシステムも参考にして、「千葉方式」などと言われるくらい、独自性のある多方面からの支援システムをつくれるといいと考えています。そんなの大変ですよね…。あくまでも希望です。
制度と法律も大事だけれど、もっと里子の子育ての現実に迫った研究会も必要ではないか、と考えておりました。本日はまさにそのモデルをみせていただきとても嬉しく思っております。今後のご発展を祈るばかりです。
3時間を長く感じませんでした、ということは充実していたということでしょうか。
今回のテーマは、とても大きな問題を含んでいる内容だと改めて実感しています。里子との関係に、今まで以上にそのかかわり方を考えていかなければならないと感じました。
ただ、虐待を受けた子どもの将来は大変だということを現実から感じました。
里親さんと問題を抱えている子どもたちにはいろいろと共通点があるように思いました。DV・不登校・養護施設・こども館などに少しですが関わってみて根源的なものは「受容すること」なのかなあと改めて思いました。「事象」としてでてくるまでには長い時間があり、でてきたものを変えるにはその何倍かの時間がかかる・・・根深い問題に長い目で、気も長く持って、自分たちのポジションで向き合って行く。抱え込まないで広く解決法を探るなど。・・・感じたことです。支援システムが整備されれば里親さんだけでなく救われるところは多いですね。

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