月例会感想

6月の月例会参加者の感想
   テーマ 「アングリーチルドレンへの向き合い方」
       助言者  渡辺紀久子さん 
NPO法人日本こどものための委員会

前回の開原久代先生も、今回の渡辺紀久子先生も助言者として参加してくださり、とっても勉強になりました。
子ども集団を毎日見ていて、一部に見られる他者への排除・攻撃・暴言・暴力・物を隠すなど、スタッフたちへの独占的な甘えなどの行為。その背景にある家庭や学校での居場所のなさ。・・・このような子ども達とどのように向き合い、心を受け止め、そして他の子ども達へつないでいくか……スタッフたちは苦慮する日々です。
前回、今回の研修で子どもの辛い心と背景が理解でき、とても勉強になりました。子ども達と毎日かかわっているスタッフたちにもぜひ伝えたいと思いました。
今回の里親さん、問題を抱えた子どもの養育は、特別大変だったのかもしれませんね。本来ならば、児童相談所の担当者や職員が児童の養育に責任をもって、継続して里親家庭を支援する必要があると思います。里親さんだけに任せっぱなしとも思える対応が残念です。やはり、児童相談所は忙しすぎるんでしょうね。そう考えると、里親支援を民間に委託していく方向に向かっているのは、前進でもあり、素直に喜んだ方がいいのかもしれないと思います。
養育に配慮が必要なお子さんの場合は、里親さんのご苦労は並大抵なことではないとお察ししました。そのあと、渡辺紀久子先生から、受容・Iメッセージなどの大切さをお聞きしました。そして、最後に先生が読まれた詩のように、社会的養護を必要としている子どもはたくさんいて、その中で、里親は数としては少ないかもしれない。しかし、目の前にいるお子さんに確実に愛情を注いでいる。
その点において、本当に大きなお仕事(仕事と言ってもいいものか…)をされていると言っていいですね。
勉強会では「里子」と一口にくくってしまいがちですが、一人ひとりのお子さんを理解していくことが大事だと、あらためて教えていただいたように思えます。どうもありがとうございました。
施設の子どもを受け入れることが、いかに困難かを改めて知ることができました。同時に、毎日戦いながらこのような子どもを育てられる皆様の尊いお働きに感激しました。
普通の人には想像もつかないような苦しみと戦っておられる里親さんの状況を、ぜひ、多くの方々に理解していただくことが大切だと痛感しました。
施設からくる子どもの多くが、何らかの問題をもっていることが多いということは確かであろうが、実際の施設から来ている子ども達の全般的なその状況を知りたいと思いました。
里親で本当に養育できるのか。小さい時からの養育になればまた変わってくる面もあるとも思います。今までは、児童相談所に相談しても、解決できる指導や支援をもらえず、四苦八苦の日々の生活を送りながら、里親自身で本を読んだり、他の研修機関に求めたり、委託された里親だけで頑張ってきたことが多いようです。里親が相談したり話すことができたり、専門機関や専門家を示してくれるような支援センターができると、力強いと思い、期待しています。
里親さんの養育の様子をお聞きしていて、里親としての苦労や努力には私の想像が及ばないくらいの苦しみがあったことと思います。親の立場から子どもの行動や現象を理論的に説明されることに、寂しささえ感じてしまう気がします。
専門家の診断や治療や指導を、里親と子どもが一緒に受け止め、一緒に頑張っていかれるような関係は難しいのでしょうか。
里親家庭支援センターが必要に応じて適切な専門家に相談できるネットワークを持つこと、里親が専門家の意見を受け止め、実践する時の支えになること等、コーディネーターの役割を担うことができれば、里親は親として、里子は子どもとしての親子関係を生かした対応ができるのではないかと思いました。
この会に参加させていただいて、「里親」のことが分かり始めたばかりです。いろいろな方のいろいろなお考えもあるでしょう。これからもよろしくお願いいたします。
具体的な対策に討議の内容が焦点化していて、とても有意義でした。ただ、毎日の生活では修正的接近を続けていかなくてはいけませんので、親の私達が心にゆとりを持って接していくことが大切だと思っています。
怒りが出てくる原因は、喪失による怒りです。また、歪んだ考えにもなります。
それらは、その人の人生にとても生きづらさを起こさせるのみならず、人生そのものを狂わしてしまいます。助言者の渡辺紀久子先生のセカンドステップの内容なとても新鮮で考えさせられました。
怒りの感情を自覚し、自分でコントロールする力を養って、建設的に解決する関係をつくる。これは、人として生き、人を大切にするためのスキルを学ばせることです。とても勉強になりました。ありがとうございました。

 「ヒトデ」

夜明け前に、一人の青年がさびれた海岸を歩いていました。
ふと遠くを見ると、弱々しそうな老人がいました。

青年が老人に近づくと、浜に打ち上げられたヒトデを拾って
海に投げ返しているのです。

青年は、小さなヒトデを次から次へと水の中に
投げている老人を不思議そうに見つめていました。

「おじいさん、どうして時間の無駄になるようなことに、
そんなに精力を使うんですか?」と青年は聞きました。

すると老人は「もし、ヒトデが照りつける朝の太陽に
取り残されたら、死んでしまうよ」と答えました。

「でも何千という海岸があるんだし、何百万のヒトデが
打ち上げられているんですよ、そんなことしたって何にも
変らないじゃないですか?」と青年が大声で言いました。

老人は手のひらの小さなヒトデを見てから、安全な海に投げると、
「このヒトデにとっては変わるんだよ」と言いました。

Soewn Elisley : 作詞
渡辺紀久子:

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