月例会感想

■2009年7月 月例会参加者の自由な感想です
     テーマ 乳幼児揺さぶられ症候群についての大まかな勉強と、医学的治療
                         及び、長期的なケアの仕方
                         (脳へのダメージ、しつけと暴力等)
     助言者 山田不二子さん 子ども虐待ネグレクト防止ネットワーク理事長
                     神奈川県医師

まだまだ実践に活かすといったところまでは至っておりませんが、一つでも多くの事を学んでいければと思っております。
今回の研修会の感想ですが、乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)が子どもの人生にいかに大きな被害を与えてしまうのか、その子の人生を狂わせてしまうのかを、実際の子どもたちの損傷を受けた脳を見ることでより深く学ぶことができたと思っております。
又、SBSが虐待リスクの少ない家庭であっても起こりえるということは衝撃的でした。一瞬でも我を忘れそうになった時、それをどう抑えるか、どう気分を切り替えるか等、気持ちをコントールする方法を考えていかなければいけないと感じました。その際に今回の研修会で学ばせて頂いたこと、感じたことがとても参考になるのではないかと思っております。
山田不二子先生のお話が理解できるか心配でしたが、わかりやすく話してくださり、先生のお人柄も垣間見えて、安心して聞くことができました。
「乳幼児揺さぶられ症候群」については度々耳にしていましたが、今回の研修で具体的な状況や症状を知ることができ、その状況から『誰でも加害者になり得る乳幼児虐待のひとつ』と認識しました。
子育てする大人にはどの程度の知識が必要かわかりませんが、子育て支援に関わる人、特に専門職の方々には、是非、知ってもらいたい内容だったと思います。
また、性的虐待についても興味本位の対応をされてしまったり、誤解や偏見を受けることが少なくありません。「SBS」同様、自分が正しい知識を身につけた上で周囲の人に伝えられるようになりたいと思います。
まず第一に「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」というものを全く知らなかったので、このような虐待があること自体が驚きでした。
虐待というと、殴る・蹴る・落とす・心理的圧迫・いじめ・食べさせない・外に出す・ネグレクト・性的虐待などを想像していたので、揺さぶるということがどれほど危険か、ということがはじめはわかりませんでした。最初は「揺さぶる」という行為を「高い高い・・!」とかハンモックを大きく揺するぐらいとイメージしていたのですが、講義を聴いていくとかなり激しい揺さぶりで、これなら確かに虐待にあたる行為だということも実感できました。
アメリカではこのような行為が40年近くも前から研究がされていたということも驚きでした。40年も経てば色々データも集まっているのではないかと思いますが、そこで伺いたかったことが1つあります。講義では「SBSには危険因子がなく、だれにでも起こりうること。それだけに教育や啓発によって未然に防ぐことが可能な虐待。」というお話がありました。たしかに家庭内部の要因はこれといったものはないのかもしれません。しかし社会的な因子もないのかどうか、例えば、不景気になるとSBSが増加するとか、夏になると増えるとか、都市部の方が多いとか、そういった傾向もないのかどうか、そこを伺ってみたかったです。もし、何かSBSを起こす要因が見つかり、それに対策を打てれば、それだけSBSの犠牲児を減少させることにつながると思います。アメリカの研究で分かったことをもう少し伺えれば、と思いました。
それはともかく、今まで全く知らなかった新鮮な内容だったので、大変勉強になりました。あらためてお礼申し上げます。
先生がお怪我をしていて驚きましたが、山田先生はパワフルでユーモアもあり、専門的な話をわかりやすく、教えて下さいました。
資料が大変立派なもので、ありがたいです。巻末に坂井先生のページがありましたね。3月に亡くなられた坂井先生の後を継ぐ第一人者の山田先生には、虐待で死ぬ子ども達の無念を晴らすべく、これからも、ますますのご活躍を期待しています。しかし、きっと超人的な多忙でしょうから、くれぐれもご自愛なさって、山田先生には長生きしていただきたいと思いました。
山田不二子先生による「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」というお話、大変なショックをうけました。このような症候群という言葉を聴いたのは初めてですが、「揺さぶられ」がときによって死に至る虐待になることもあるということ、驚きです。里親だけでなく、多くの子育てに携わる者にこのことを知ってもらい、育児の常識になるように、私たちも努力していくことが必要だと感じました。
詳しい資料もありがとうございました。よく読んで活用させていただきます。
揺さぶるという事を、卵を揺さぶると、黄身と白身が混ざるという例えはとても分かりやすく、又イラストや写真入りで分かりやすかったです。
今回の講座を聞けてとても勉強になりました。
山田不二子先生のお話を聞けて衝激的でしたが、もっと多くの人たちが正しい知識を持たないといけないなと思いました。
しかし、山田先生のお話やDVDだと理解できても、私が、誰かに今回聞いた事を伝えるのはとても難しくて、たいてい「そんなはずがないでしょ」と思われてしまうのが、残念です。
多くの人が講演を聴く機会を持ってくれればいいなと思いました。
乳児を揺さぶっての死亡という事件を思い出しながら山田先生の講義を聞いていました。
@学ぶことが大事だと思います。山田不二子先生から日本の昔からの知恵として、赤ん坊の”疳の虫”や”黄昏泣き”などの言及がありました。そして生まれてから3〜4ケ月位の赤ん坊の泣きのパターンがグラフで表示されました。
里親さんはいろいろな面でも普段からストレスが多いと思います。育児者が
『乳幼児揺さぶられ症候群』を知識として学んでいたら、もう少しゆとりが出てきて、ひょっとしたらこの死亡事故も避けられたかも知れません。
A山田先生の乳幼児虐待に対する視点の厳しさです。
日本と米国では文化の違いははっきりとしていると思いますが、米国で山田先生は虐待に対する厳しい視線、対し方を学ばれたと感じました。
B揺さぶり症候群が非常に危険であることを、医学的に根拠を示して提示されている事。子どもをとても可愛がっている様子でビデオを撮っている両親に対してのその後のビデオを見て、先生の説明が無かったら、私は若い父親が揺さぶり症候群で子どもを死なせてしまった3つのミステイク【腹を2回たたき、揺さぶり、落としてしまった】という行動の中で、死にいたらしめたインパクトは落下させたことが一番大きいと決めつけていたところです。実は揺さぶりが問題であるということはびっくりしました。
山田先生は新鮮な卵を例にとって、揺さぶりが乳児に一番危険であることを分かりやすく、説明されました。
乳児期の揺さぶられることによっての障害がこんなにも深刻で、しかも裾野の広い問題とは知りませんでした。具体的にダメージを受けた脳を見せられ絶句・・。
是非とも多くの里親が知るべきだし、一般の人にとっても重要な情報でしょう。他の虐待とは異なって、誰でもがやってしまいそうな可能性があります。
驚きの連続、インパクトの強い研修でした。
山田不二子先生による「乳幼児揺さぶられ症候群について」の研修は、何となく言葉で想像していただけでしたが、医学的にも証明されていて、あまりのすごさにかなりの衝撃を感じました。知らなくてはいけないことだという事を確認できましたし、山田先生の講義をありがたいと思いました。
言葉で何となくイメージしていましたが、脳の構造からも解剖すればあきらかであるとのこと、医学的なお話で説得力もあり、びっくりすることばかりでした。いえ、ショック・・でした! 資料が専門的で難しそうでしたが、山田先生が参加者にわかるようにお話してくださいました。Q&Aコーナーはとても具体的なお話で、もっともっとお話をお聞きしたいです。子どもにとってのリスクがあまりにも大きく、養育に関わる人すべてが知るべきことだと思いました。
「乳幼児揺さぶられ症候群について」今回初めて知りました。
赤ちゃんを強く揺すぶる事が、一般的な感覚以上に脳に破壊的なダメージをもたらす事が良く分かりました。でも、これは明らかに虐待だと感じます。
常識的な感覚で赤ちゃんに接している場合、この様な揺さぶり方はありえないと思いました。
もう一つ、揺さぶってしまった親は、その事実を隠す人が多いと言われていました。隠した場合は事故扱いで告白した場合は刑罰の対象となる。この矛盾は納得ではないと先生は言われていました。確かに告白したしないによって、有罪か無罪か分かれてしまうのは理不尽な事です。
でも、このような事件が起きてしまい、子供が障害者となった場合、養育するべき親が懲役刑になって養育できなくなることがその子にとって良いことなのかという疑問も感じました。もちろん、再び同じような虐待を犯してしまう親であるならば仕方のない事だと思いますが。
大事なのは、不幸な事件が起きない様に、正しい知識を周知する必要があると感じました。
ゆさぶられ症候群がよくないことは知っていても、どうして良くないのかが医学的に証明され、実際に現場でその子どもたちをみてきた人の話は説得力がありますね。私は里親ではありませんが、この会合があることを知り、興味があり参加しました。
「ゆさぶられ症候群は、経済的とか精神的なリスクで起こるのではない虐待で、正しい知識があれば予防できる」ことを知りました。このことを出産後に知らせるのもひとつの方法ですが、出産前のプレママ・プレパパ教室などで、学ぶ機会があれば、いいなと思いました。また、産婦人科でポスターを飾るとか・・。
@ 育児がへたなのではなく、なにをしても泣きやまない時期がある
A 生後2か月は一番よく泣く
B 泣きやませようと親が四苦八苦し、ゆさぶると泣きやむので常習化
C だんだんゆさぶりがエスカレートして生後4か月で死にいたったり、失明したりする
私は、保育園で夕方の時間外保育をしていますが、@とAを知っていれば、少々泣いてもいらいらしないでおおらかに子どもと向き合えるなぁと思いました。 そして、Cを知っていれば、Bはしないなと思います。
保育園でも、このことを伝えていくことができるかなと思いました。

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