月例会感想

■2009年9月 月例会参加者の自由な感想です
     テーマ 慢性的な病気を持っている子どもと家庭のサポートの仕方
                ・・・喘息・アトピー・ネフローゼ・糖尿病等       
     助言者  小松崎貴江さん  保健婦・市川市役所子ども部子育て支援課

「小児の慢性疾患とそのサポート」というテーマでしたが、その後の皆さんの経験談やいただいた質問を通し、里親さんのご苦労やまた現状を知ることができまして、私としても大変勉強になった有意義な一日となりました。そして何より、皆さんの熱心さ温かさに感銘をうけました。私も微力ながら、今後行政職として何ができるか考えながら日々仕事に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。  講師 小松崎貴江様より
アレルギーの怖さを教えられました。
何が原因でアレルギーが出るのか、食べ物の場合、食べてからどの位で症状が出るか分からないこと。
アレルギーが出てしまう事で、症状が悪くなる事、反対にアレルギーをおこす物を除去する事で、アレルギーの反応が減っていく事など、分かりやすく教えていただきました。
でも、一番心に残ったのは、一時保護をした子供を、まだ家庭の状況が改善されていないのに戻さなければならないもどかしさ・・・。
また、よく言われることですが、虐待や育児放棄をする親自身が小さい頃に愛されないで育った人が多い、という話が心に残っています。親から子に繋がっていく負の連鎖を断ち切るために、里親の役割は大切なものだと感じます。
初めて研修会に参加をしましたが、里子を預かるということ、特に何らかのアレルギーまたは障害を抱える子を急に預かるということは、里親とって大きな責任と負担がかかるものです。
それに対し現状では、国や地域・児童相談所からの支援システムができていないことは、とても大きな問題だと思いました。このような研修会によって、経験のある里親の方からのアドバイス、そして専門家による講義があることはとても良いことだと思います。
今回の小松崎さんのお話も、たいへん有益でした。
こんなお話を里親さんも、研修などでしっかり聞いておれば、子育てにずいぶん役立つのではないかと思いました。そして、この例会にももっとたくさんの里親さんが参加されるようになればと思います。
今回も参加してたくさんのことを教えていただきました。
今回のお話で千葉県の子育て支援のシステム的な事が少し分かりました。
また、今回のテーマである子どもの病気の知識も得ることができましたが、それより何より里親さんたちの医療への思い、親権について等の思いが一番心に残りました
(小松崎さんの温かさが皆さんの発言を誘ったのでしょうか)。
以前、里親さん達のお話をうかがった時にも、同じように親権に関するいろいろな悩みが出ました。実親と交流しながらの養育里親さんの悩みや、実親のところに突然返される里子さんを涙で見送った話など・・、いろいろ思い出しました。
児童相談所は子どものことを一番に考え、そして法律上のことも考えていろいろな措置をしているのでしょうが、これから里親さんを増やしていこうということであれば、今のやり方・今の親権制度では、里親さんが安心して里親をやろうという思いにならない気がします。里親さんが、日々安心して里親でいられて初めて里子さんも安心してその家で生活できるのだと思います。里親さんの大変さや立場を思えば「措置権のない人が里親さんの相談相手になる」ということも当たり前なことなのに、そこに思いが至らない・・ということは、まだまだ里親さんの立場が低く見られているということなのでしょうか?
今回のように、里親さんが関係機関の方に、今の里親制度の不備を草の根的に訴えていく機会が大切なのだと思いました。小松崎さんや出席されていた方々が、これを持ち帰って、その思いがいろいろなところに少しずつでも浸透していくことを願います。私も少しずつでも周りの人に広げてゆきたいと思います。
小松崎さんは日々、いろいろな子育て現場に関わり、子どもの状況や保護者の様子を見ながら、歯がゆい思いもたくさんあり、それでも、地域の色々な関係機関と子どものために頑張っていらっしゃいますが、里親さんも連携できるようになると、もっといいなぁと思いました。
自分の状況を言葉にできない子どもの体を守るのは大人ですし、知識・情報は得ていた方が早く解決できるし、正しい判断ができます。こういう具体的な対応を学んでいく必要もあると思います。小松崎さんの全身で色々な事を感じ、相手を受け入れて聴こうとする姿勢がとても温かく感じました。
我が家は里親登録を考えているのですが、夫婦でなかなか気持ちが一致しません。
相談してみたら「短期里親でもいいんじゃないかな、それでも子どもにとっては良いことだと思うよ」というお話もいただきました。里親って正月休みとか、夏などの1週間程度でも可能なのかな・・、との思いをめぐらせていました。
初めから10年20年という年月、子供を養育すると言うのは、一般的に抵抗があるのは当たり前かな、なんて考えてみたり・・・。 
お話を伺い、何処の里親さんも、いろんな困難な状況の中でがんばってやっているのを感じます。いろんな里親さんと話す機会をもっていきたいなぁ、と思います。
子どもの病気のことから児童相談所と市役所の関係、里親と実親の関係まで話題が広がり、問題や課題について大変勉強になりました。
 現実の児童相談所の状況がかなり厳しいのは事実だと思います。一時保護も措置も、保護や委託できる施設や里親に限りがあり、やむなく自宅へということが多いのではないでしょうか。児童相談所の職員も精一杯取り組んでいるでしょうが、広い地域の管轄と、問題の複雑さの中で人手が足りないのが現状ではないかと思います。
 また、児童相談所の措置に不服がありトラブルになるケースもあるようです。措置権があるからといって親権者の意向を無視して何でも強引に、思うようにできるわけではないのでしょう。
 児童相談所も、児童の福祉を第一義に考えて結論を出しているのでしょうが、それを阻む現実的要因があるのは間違いのないところです。児童相談所や里親さんの置かれた環境を整備し、児童福祉の状況を改善するのは国や県ということになるのでしょうが・・・。
 また、聞いた話によると、法務省と厚生労働省の間で、親権についての研究会が発足しており、検討が重ねられているようです。児童福祉の現状はまだ不十分な点もありますが、改善しようという動きはあるようです。
 将来の研修会において、児童相談所の職員をお招きして、児童相談所の実情を理解するための講座などがあると、相互に理解が深まり協力しやすくなったり連携がとりやすくなったりするのではないでしょうか。子どもの幸せを願う者同士として、理解と連携を深めることは問題や課題を明らかにし、どこを変えればよいのかが見えてくる、つまり現状を変える力になるようにも思います。
参加させていただき、さらに貴重なお話を聞かせていただいたので大変感謝しています。私がこれから里親について研究していくにあたり、役立つ経験をさせていだきました。みなさん実際に里親や元里親という方ばかりで、現場の生の声を聞かせいただき、大変勉強になりました。

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